ちりつもゆめ仔

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ちりつもひよ仔

ゲーム、アニメ、映画、小説などの感想とその他好きなものの紹介をしています。

テイルズオブベルセリア(TOB)弟ライフィセットの覚悟についての考察と感想

※この記事はネタバレ満載です。

 

こんにちは。中原ひよ仔です。

ゲーム大好きな私ですが、テイルズは私をゲーム大好き人間にしてしまった罪深き作品ですので、マザーシップタイトルが出る度に迷わずに購入しています。

 

そんなテイルズシリーズが2016年8月18日に発売したシリーズ16作目のタイトルが『テイルズオブベルセリア』です。

マザーシップタイトル初の単独女性主人公が話題になりましたよね。

この記事を読んでいる方は、たぶんプレイした方か、ストーリーはなんとなくわかっている方なのではないかなと思うので、完結にお話しますとこの物語は「信頼していた義兄に最愛の弟を殺された主人公ベルベッドの復讐劇」です。

 

この弟ライフィセットは、仲間の聖隷ライフィセットと名前が同じでややこしいのでラフィをこの記事では書かせていただきます。

物語が進むとわかることですが、ラフィーは自ら世界のために死ぬことを選んで、アルトリウスに殺されていました。

それを知らなかったのはベルベットだけ。

ラフィのためのベルベットの復讐は無意味だったことがわかるシーンは辛いものでしたが、そのあとの展開には熱いものがありましたよね。

 

今回はすべてを知ったからこそ切なく感じる。「緋の夜に自分は世界のために義兄に殺される」ということを知っていたラフィの覚悟について考えていきたいと思います。

 

ラフィは自分の命を有効活用したかった

十二歳病という奇病に犯されていたラフィ。

この十二歳病は不治の病です。十二日ごとに発熱を繰り返し、だんだんひどくなって、12歳になったときに死んでしまう奇病で、原因は不明。その致死率は100%です。

「人ならぬ者を見たためにかけられた"呪い"」とも言われているので、霊応力が高い子どもがかかる病気なんでしょう。

ラフィーにはシアリーズが見えていました。ラフィも霊応力が高かったことが原因で、この病にかかっていたのでしょう。

 

大昔からあったこの奇病について、ベルベットは知りませんでした。

ですが、賢いラフィーはどうでしょうか。

たくさんの本を読んで様々な知識をつけて、カノヌシについても気が付いてしまったラフィです。

十二歳病についても知っていた可能性が高いことが考えられます。

 

ラフィの享年は11歳です。

 この頃には十二歳病を治すためのオメガエリクシールはこの世にないわけですから、ラフィは自分の命があとわずかだということを知っていたのではないでしょうか。

 

残り僅かな命をお姉ちゃんが幸せに生きられる世界のために使いたい。

ラフィはそう願ったのかもしれません。

 

ラフィの願い

 

緋の夜の前日。ラフィは「冒険がしたい」「不思議なものをたくさん見たい」「お姉ちゃんを守りたい」と自分の夢を語っています。

そのあとに「でも……」と呟いたラフィは明日、自分が死んでしまうことを知っています。

叶うことのない夢だと知っていて夢を語ったラフィ。

ベルベットは病弱な弟が、自分の将来を不安に思っていると思ったのでしょう。

ラフィをベルベットは優しく励ましていますが、何も知らない、知らされないベルベットが切ないです。

 

最期のわがまま

賢いとはいえ、ラフィはまだ11歳の少年です。

ほうれん草が嫌いなラフィは、最期の晩餐となる夕飯のシチューに「ほうれん草は入れないで」とお願いします。

ベルベットに「好き嫌いはダメ」と注意され「でも、今日は……』と食い下がったラフィ。

ベルベットは夕飯を特別にほうれん草抜き、更にラフィの大好きなカレー味のシチューにしてくれます。

 

夕飯のあとは、「今日は一緒に寝てもいい……?」と甘えているラフィ。

最期の夜は大好きなお姉ちゃんと一緒に眠りたかったのでしょう。

この最後の夜。ベルベットと同じベッドの中でラフィはちゃんと眠ることができたんでしょうか。

翌朝のラフィはベルベットより先に起きて、でかけています。

死ぬ前に村の人たちの顔と大好きな海が見に行きたかったのかも知れませんね。

 

「僕がつくるよ。お姉ちゃんが幸せになれる世界を」

 

これはラフィが呟いていた独り言です。

この言葉にラフィの想いがすべてこめられているのだと思います。

  

ラフィはどうやっても十二歳で死んでいました。

ラフィはアルトリウスがベルベットを守ってくれると信じていました。

自分が死ぬことでアルトリウスが力を得て、世界を平和にしてくれると信じていたんですよね。

切ないです。

 

まとめ

ラフィの願いは一貫して「お姉ちゃんを幸せにしたい」というものでした。

賢い11歳の少年の悲しい決断が生んだ悲劇が、テイルズオブベルセリアの物語のはじまりになります。

 

死んでしまったラフィの願い通り、ベルベットは最後は幸せになれたんでしょうか。

カノヌシと永遠に喰らいあうことを選んだベルベットの最後。

ラフィの身体を持つカノヌシを抱きしめるベルベットの表情は穏やかなものだったので、彼女が幸せであったことを祈ります。