ちりつもゆめ仔

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ちりつもひよ仔

ゲーム、アニメ、映画、小説などの感想とその他好きなものの紹介をしています。

保育士のお仕事って実際のところはどんなものなのよ

 

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こんにちは。中原ひよ仔です。

 

 待機児童の問題でよく保育士不足についてもメディアで言及されていますね。

 そんな保育士のお仕事。どんなお仕事だと思いますか?

 よく言われるのが「子どもと遊ぶお仕事」です。

 それもあるんですけど、他にもいろいろなことやってるのよー! 

 

 そんなよく話題になる保育士のお仕事について、詳しくは知らない方が多いような気がします。

 私も実際に保育士として働いてみるまでは、勉強していても仕事内容の実際のところはよくわかっていませんでした。

 

 それは当然なことで、保育士の世界って狭くてとっても閉塞的なんです。

 保育園なんて個人情報の塊の場所ですから、当然同僚以外に仕事の話をする機会って減りますよね。職場に関係のない友達に話せることは当たり障りのないことになるので、結局なにも話していないようなものです。

 

 そんな閉塞的で、せまーい保育士のお仕事を私が経験した範囲や同じ保育士のお友達のお話を踏まえて、ちょっと皆さんに知ってもらえたらなと思って、一例として紹介してみようと思います。

 

 

 

勤務体系はどうなってんの?

 

 保育士は大体シフト制です。

 人手によっては細かく15分刻みでシフトが組まれているところもあります。

 病院の保育ルームなどでは、夜勤もあるようです。仮眠休憩ありですが、夜勤はやっぱりどの仕事でも、きついようですね。

 

 早番・遅番は大体存在します。

 早番は子どもを受け入れる時間の前に園の門を開け、電気をつけて回り、掃除機をかけ、窓を開けて換気し、プールの時期であればプールの準備もしておく。というハードな作業を朝っぱらからやるシフトです。

 私は早番が最も嫌いでしたが、人が少ない園だと週に1回か2回はこれが回ってきます。

 遅番は最後の子どもが帰るまで園に居ることがお仕事です。最後の子どものお迎えに対応した後は、鍵が閉まってるかのチェック、掃除、事務所の整理をして帰るお仕事です。

 鍵締めの仕事があるので、私が働いていた園ではいつも二人でやるものでした。

 鍵の閉め忘れや電気の消し忘れ、エアコンがつきっぱなしになっていたりすると、翌日出勤したときに上司にめちゃくちゃ嫌味を言われるので、気を遣うお仕事です。

 これも早番と同じく、人が少ない園であれば、週に1回か2回は回ってきます。

 ですが、出勤がお昼前だったりするので、寝坊できて私は好きでした。

 

 土曜出勤は保育士にとっては普通です。

 園によっては月に1回は行事があり、しかもそれが土曜日に集中していたりするので、 六日連続出勤が二週連続つづくなんてこともあるわけです。

 しかも、人手不足の園では労働基準法は亡き者にされている場合があります。

 あったはずの振り替え休日が消え去ってしまうなんてこともあるので、体力勝負になってきます。

 この土曜出勤のときに会議をやっていることも多いです。

 園の行事って大体午前中に終わりますよね。そのあと、保育士たちは職員室で疲れ切った顔を突き合わせて、長すぎる会議をしていたりします。

 

 また、土曜日は終わらなかった仕事を片付けに来る保育士も多くいました。

 土曜保育がある園が今はほとんどだと思うんですが、土曜保育は子どもの人数によって、勤務する保育士の数が変わったりします。

 大体2、3人で土曜保育はやるんですが、職員室にはその倍の人数の保育士が集まって作業をしているなんてことも多くありました。

 もちろん、そういう保育士にはお給料は出ません。 

 

子どもが寝ている間って先生はなにしてるの?

 

 「昼休憩とってるんでしょ?」と言われることがあるんですが、そういう園もあります。

 でも、必ず子どもが寝ているところを見守る保育士が必要なので、誰かは子どもを見ていることになります。

 

 その間に保育士は、いろいろな仕事をしています。

 最優先は連絡ノートです。子ども一人ひとりの連絡ノートに子どもの今日の健康状態や遊んでいたことを書きます。

 

 次の優先事項は日誌です。

 日誌には子どもの記録を書いていきます。今はデジタル化しているところがほとんどなのでパソコンでの業務になりますね。

 保育室で子どもが寝ている隣でノートパソコンをカタカタすることになります。

 日誌は年齢や状況によって子ども一人ひとりに書かなければいけなかったり、クラス全体の記録を書いたり、その両方を書いたりしなければいけません。

 

 時期によっては週案・月案を書かなければいけません。

 週案は週に1回、月曜日はなにをする、火曜日はなにをする、という予定を立てるものです。更にその活動と内容も書き込まなければいけません。

 これの提出期限が遅れると上司に怒られます。

 月案は月単位の子どもの様子を記録したり、発達、家庭との連携状況などに対する目標やねらい、内容をたてるものです。

 日誌と同じく年齢によって、一人ひとり立てなきゃいけない場合とクラス全体のものを立てなければならない場合、その両方を立てなければいけない場合があります。

 月案と週案が被るときは心が折れかけます。

 これも提出期限が遅れると上司に怒られますよ!

 

 更に制作の準備もこの時間にするしかありません。

 月に1回は制作しましょうという園は多いですが、そのための準備時間をとってもらえない園もあります。

 画用紙を切ったり、絵具を用意したり、教材を用意したりはこの時間に済ませられたらいいなーと思うだけは思っています。

 

 このお昼寝タイムに会議をすることもよくあります。

 主任会議、リーダー会議、職員会議、乳児会議・幼児会議・クラス会議・行事会議など様々な会議があり、大体これが長い上に、予定時間を超えてきます。

 

 子どものお昼寝時間は年齢によっていろいろですが、赤ちゃんクラスでも大体2時間か2時間半です。よく寝て3時間でしょうか。

 その間に自分の食事をとって、上記の仕事を終わらせようと思ったら、相当キリキリ動かなければ終わりません。

 

 定時に帰ることに命を懸けていた私は、昼食はパン1個にしてさっさと食べて、あとは仕事をしていました。

 それでも仕事が終わらないときは、家で映画やアニメを観ながら仕事をしていました。

 お昼休憩をまったりとっていた方は残業されている方が多かったです。

 

 「お昼寝タイムは先生もまったりでしょ~?」と思われている方がいるかもしれませんが、大体の先生は足音を立てずに廊下を走り回ってます。

 子どもが泣いて起きたら、残業は確定なので、保育士は忍びのように気配を消す術を獲得している方が多かったです。

 

保育って子どもと遊んでるだけでしょう?

 

 正直に言えば、まったり過ごそうという日もあります。

 保育園は子どもの生活の場ですから、そう毎日「やるぞ!」とやっていたら、子どもたちも疲れてしまうわけです。

 特に0・1・2歳児クラスはお部屋で静かに遊びましょうという日も大切なんです。

 でも、そのときにも保育士は一人ひとりの動きに注目して体調や精神状態に気を配ったり、子どもの発達を促すためにさりげなく体を使う遊びを取り入れたりしています。

 

 保育室に置いてある絵本ひとつとっても、保育士の工夫が隠されています。

 朝のうちにそっと、季節の行事の絵本を見えるように置いておいたり、子どもが興味を持っていたものの図鑑を置いておいたりしているんです。

 

 保育士はただ遊んでいるだけに見えても、常に子どもの会話や行動にアンテナを立てています。

 子どもは日々新たな発見をします。その発見を見逃さず、学びにつなげることが保育士のスキルです。

 

行事の準備ってどうしてるの?

 

 お昼寝中に会議をして、残業などで作業をしています。

 保護者の方がかかわる行事はあまり多くないので、見えにくいかと思うのですが、小さな季節の行事もちょこちょこ園で行われています。 

 

 たとえば節分ひとつとっても、準備は大変なものです。

 豆まきの豆の手配。豆を入れる箱をどうするかの検討。鬼の衣装はどうするか。鬼は誰がやるか。節分という行事について子どもたちにどう伝えるか。節分にむけての制作は各クラスなにをするか。

 それらすべてを行事担当が中心に進めていくことになります。

 

 人手不足の園であれば、行事の準備の時間はもらえないので、残業しまくりで行事の準備をしなければなりません。

 大きな行事の前は行事担当の保育士以外も手を貸さなければ帰れない雰囲気になったりもしますので、担当でなくても残業をしなければならなかったりします。

 

 行事の準備は文化祭の準備みたいな空気になることが多いんですが、私はこの空気が嫌いなので、大嫌いなお仕事です。

 

女の職場ってやっぱり人間関係が複雑なの?

 

 これは園によりますが、私の園はとにかく忙しすぎるのでいがみ合っている暇がありません。

 ただ嫌われる人間っていうのは、どの社会にも存在します。

 

 私の知っている嫌われていた人は「お礼が言えない人」です。

 自分のクラスの制作準備が間に合わなかったのは自分の責任なのに、当たり前のような態度で他の保育士に頼む保育士は嫌われていました。(当然ですが)

 

 ただ「こわっ」と思ったのはその保育士がいないところでは鬼のような顔をして愚痴を言っていたくせに、その保育士とお昼休みには楽しくトークをしている保育士しかいなかったというところです。

 こういうところが女性の怖いところですよね。恐ろしい。

 

男性保育士って大変なの?

 

 私の知っている男性保育士は、楽しくお仕事をしている人がほとんどですが、やはり周りの女性保育士の視線は厳しいものになるのかなという風に感じていました。

 ちょっと気が遣えなかっただけで「やっぱり男の人は気づかないよね~」なんて嫌味を言われているのを何度も見たことがあります。

 

 男性保育士は力もありますので、力仕事があるときなんかには本当に便りになります。

 私もいろいろなことで助けてもらいました。

 女性保育士が重いものを持ち上げられなくても男性保育士はきっと「やっぱり女の人には持てないよね~」なんて嫌味っぽく言ったりはしません。

 女性でも気が利かない人なんていっぱいいますし、得意不得意ってあるじゃないですか。

 ただの個性だと思うんですが、やはりそういう目で見る人はいるんだなということは実感しました。

 

 でも、男性保育士は子どもたちからとっても人気でした。

 中でも人気だった保育士さんは優しいしゃべり方をするけど、体を使ってたくさん遊んでくれる保育士さんです。

 それと意識して高い声を出している保育士さんは子どもから人気でした。

 小さい子どもの中には男性というだけで、怖がる子どももいますが、少しずつかかわっていけば、大丈夫です。

 その人気な男性保育士さんは最初は怖がられることがあっても、すぐに子どもたちと打ち解けていました。

 男性保育士さんが増えてくれるといいなーと私個人としては思っています。

 

正直出会いってある?

 

 ないですよ!

 

 男性保育士さんもいますが、忙しすぎて仕事中に恋愛しようなんて思いません。

 子どものお父さんと恋愛する気になんて、なるはずもありません。

 救命講習で行った消防士さんと仲良くなったという先輩の話は聞きましたが、期待して行った救命講習で指導してくださった消防士さんは毎回素敵なおじさまで、薬指には指輪が光っておりました。

 

 保育士さんは出会いがないと嘆いている方が多いです。

 プライベートで出会いをゲットしに行かなければ、なかなか厳しいと思います。

 

ぶっちゃけ言われてるほどお給料って少ないの?

 

 少ないところが多いです。

 

 これは園によるので、一概には言えないんですが、私立保育園の求人票には残業代ありと書かれていることは少ないです。

 しかも、残業代ありと書いてあっても、それは「上司が命じた残業にのみ」しか発生しないことが多く、上司の指示の元どんなに長時間行事の準備で残ったとしても「上司が命じた残業」は年に1回もないことがほとんどです。

 つまり、事実上残業代はないというわけです。

 お給料もずっとOLさんより少ないところがほとんどです。

 

 

 

 

 以上、保育士のお仕事について、私個人の主観が大いに入った紹介でした。

 保育園は本当に園によっていろいろと違うのですが、思っているより書類仕事が多いということはまず正解なんじゃないかと思います。

 あと、思っているより人が足りない園が多いです。

 

 子どもの成長をそばで見守ることができて、一緒に喜ぶことができるお仕事なので、やりがいはばっちりなので、私は大好きなお仕事です。

 でも、お給料とかお仕事量を冷静に考えると、「あれれれ?」となるので普段は考えないようにしています。辛い。

 

 最後はよく聞く言葉で締めさせていただきます。

 保育士は、子どもが好きじゃなければできない仕事ですが、子どもが好きなだけではできない仕事です。